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はじめにフロイト思想イルマの注射の夢エディプス・コンプレックス感情転移性欲(リビドー)リンク集

フロイト的な精神分析学


【はじめに】


 ここでは、人を好きになったり、嫌いになったりするメカニズム、人間心理の根源に潜む性愛衝動についてを精神分析学の観点から解き明かしていこうと思っています★
 尚、私自身、ユングやフロイト思想の影響を多分に受けていますので、 どうしてもフロイトよりの思想になってしまっていますが、ご了承を・・・・

 それから・・・以下に何となく心に残ってる名言(迷言?)WISE SAYING を載せてみましたw
「人生において、一度経験しておいたほうがいい事は2つある。 一つは異性から熱愛されることであり、そしてもう一つはこっぴどく失恋することである」



【フロイト思想】

 まずフロイト思想について説明します。 フロイトは、 心の中に、意識、無意識、前意識という三つの空間を区別し、 更に、自我、超自我、エス(イド)からなる心的構造を想定し、 幾つかの本能衝動のエネルギーの量やベクトルで人間心理を説明しようと試みました。
 その真理とは、 「人間というものは、自分で思っているほどには自分を支配していない。 じつは、エスの中から沸き上がる無意識の力に駆り立てられて動いているのだ」 といったものです。

 そして、人間の心は、動物のように、ただその瞬間を生きるものではない。 生まれたときからの記憶を積み重ねながら、その上に現在の自分を営む歴史的な存在である。 ・・・つまり、人は歴史を持つ。 その歴史的な記憶こそが、 人を熱愛させたり、動かしたりするものだ。 といった心の科学を解き明かしました。

 フロイトが解き明かした無意識の秘密。 更に深層心理として秘めているエディプス・コンプレックスや感情転移・リビドー を踏まえながら、以下から恋愛のカラクリを考えていきます。



【イルマの注射の夢】


 イルマの注射の夢とは、人の夢や無意識の秘密を解くトリガーとなった フロイト自身の出来事です。

 ところで、 一般的に、よく夢は無意識の現われでもあり、 心に秘めた欲望の象徴だと言われていますが、 これは、正にその通りの様で、夢は願望充足みたいです。

 また、無意識には自分自身も気が付かない驚くべき秘密があります。 そもそも人間とゆうのは、意識している自由意志だけで行動しているわけではなく、 むしろ無意識の大きな力によって突き動かされているみたいです。
 そして、その無意識の奥底には、意識から抑圧され放逐された記憶と、 生物としての人間が誰しも抱く本能のカオスが渦巻いています。

 そうです。人間を本当に駆り立てている力は、 人々が普段は口に出して語ろうとしない、性の本能や攻撃本能なのです。

 人間は大人になって、 忘れてしまっていた過去の記憶や体験を無意識の奥底に閉まっています。
 しかし、その「閉まっている記憶」に知らず知らずに支配されています ・・・日常の意識、行動、性格・・・ 実は遠い昔の記憶によって規定されているのです。

 人が身近な人に抱く感情には、 幼児期に親に抱いた感情がそれと知らずに(無意識のうちに)くり返され、投影されています。
 つまり、人間は共通して幼児期からすでに性的な欲望に駆られていて その欲望を身近な人に向けているのです。

 内的な性の欲望を自覚した人間は、もはや子供ではなく大人、 つまり自分自身が父、あるいは母であろうとします。

 何だか少し哲学的な内容になってしまったので、 次はわかりやすく身近な例をとってみようと思います。
 良く人は、ある出来事がきっかけである人の事が好きだと自覚したり、 ひょっとしたら好きなのかも、って思う事があります。
 しかし、その時(好きだと意識出来る時点)には 既に完全に恋の魔法にかかっています。 そして、実は無意識のレベルでは、遥か前から意識(恋愛)しているのです。
 つまり恋愛の初まった時期は、 自分が自覚するよりかなり以前から好きになっているのです。




【エディプス・コンプレックス】


 人間の内面に潜んでいるハハへの性的願望とチチへの嫉妬という 2つの感情の複合体をエディプス・コンプレックスと言います。
 これは、ソフォクレスの悲劇「エディプス王」にちなんでいます。

 少しエディプス王の物語について説明します。
 エディプスはテーベの王ライウスの息子として生まれますが、 父を殺害する運命にあると信託によって告げられたため、 キタエロン山に捨てられます。
 コリント王ボリブスに拾われ育てられたエディプスは成長して大人になり旅にでます。 その旅の途中、父のライウスと出会いますが、父と知らずにライオス王を殺してしまいます。
 そして、スフィンクスの謎 (朝に4本、昼に2本、夜に3本で歩くのは何か?の問で、答えは人間) を解いたほうびに王妃を与えられ、実の母と知らずに父の妻イヨカステと通じてしまいます。
 父殺しと近親相姦の大罪を犯したエディプスは、 罪悪感のあまり自らの目をえぐり放浪の旅にでるとともに、母は自害します。
・・・と言った悲劇です。

 このエディプスの近親相姦の苦悩は 人間の無意識に潜む人間の倫理の起源に目を向けさせるものであり、 エディプスの犯した2つの罪こそ全ての人々がかつて犯すことを恐れた根源的な願望 である、とされています。

 また、似たような例としてトーテムのタブーと言うお話があります。
 これは、人類が遊牧者として群れをなして暮らしていた時代、 群れはボスに支配されており、全ての女性を自分のものとし競争相手を殺したり追放していました。
 ところがある日、息子たちがボス、つまり父親を殺してしまいますが、 父親を殺した後、息子たちは互いに争い合い誰も遺産を継ぐ事が出来ませんでした。
 この失敗と後悔から息子たちは理性的になり社会をつくりあげました。 ここにタブーを成立させ、人間の倫理の起源となりました。
 タブーはもともとポリネシア語で神聖不可侵なもの、禁じられたものなどを意味します。

 この、女性を所有したい欲望が原父殺害の動機であり、 この原父親殺害に対する罪悪感こそ罪意識の起源であります。
 人間は理性を持っていますが、 知性や理性ではおさえきれない破壊性をもっているのも事実です。

 人は基本的には倫理に反するような行為を取らないようにプログラムされています。 つまり、近親を性の対象と見なす事は、正常な人間ならありえません。
 良く男性で、知り合った女性のルックスが姉・妹に似ていると萎えてしまい 興味がなくなる、とゆう現象がありますが、 これはDNAに刻み込まれた遥か太古からの記憶なのかもしれません。




【感情転移】


 信頼関係から恋愛感情が生まれる転移現象を感情転移といいます。 これは、性的な感情の転移であり、好きになる転移を「陽性の感情転移」、 逆に嫌いになる転移を「陰性の感情転移」と言います。

 良く、友達から恋人に発展する事例がありますが、 これも感情転移の現われなのです。 そして、この転移は非常に強力です。 気が付けば情が移っており、そうなると意識レベルではどうしようもなくなります。

 ちなみに、好きな人を簡単に落とすテクニックとしては、 この感情転移を上手く利用する方法が一番確実みたいです。



【性欲(リビドー)】


 性欲(リビドー)についてですが、 動物(人間)は誰しも性欲を持っています。 もちろん、男性に限らず女性も性を欲しています。

 古代から現在へ人類の生命は連綿と続いていますが、 その鍵は愛であり、性の営み(えっち)なのです。

 生まれつき人間は快楽を求める欲望がありますが、 快楽原則にもとづく欲望を抑圧して現実原則に合わせないと 人間の社会では生きていけませんよね。
 社会的に生きる事と性の欲望は個人の中では対立しますが、 全人類から見れば人間の自己保存本能と性の欲望は 人類の生存を目指す欲動として1つにまとめて考えれます。 この生の欲動がエロスなのです。
 つまり性と生の2つの欲望を統合した生命力がエロスであり、 この対立する欲動が人を動かす本能なのです。

 性は生の根元であり、人間はみな性の交わりで生まれてきたのだから 生命が尊いように性も尊いのですが、 社会は性をタブーで下品として罪悪視している感もあります。

 人は、性対象と性目標の区別を持っています。 性対象で正常なのは男女の異性愛です。 しかし、倒錯として、同性愛、幼児愛、獣姦があげられます。
 性目標は営まれる行為であり、正常なのは男女の普通の性行為です。 倒錯には、サディズム、マゾヒズム、露出症窃視症、フェラチオ、肛門性交フェティシズム があげられますが、倒錯はすべて異常な行為と言うわけではなく、 正常人でも特定の条件が与えられるとなるため、それが固着される場合のみ異常と見なします。

 ちなみに、子供と大人とでは性欲の質の違いが見られます。
 幼児性欲は自分の身体内に対象を見いだす自体愛であり、 性器の合一という正常な性目標には向かっておらず、 部分欲動という意味では倒錯的で多形倒錯質素といえます。

 子供が性に対して関心をもつ年代は口唇期、肛門期、男根期の三段階に分けられます。
 具体的には、口唇期は唇で乳房を吸ったり、指をしゃぶって快感を味わう段階です。 肛門期は、排泄や排尿などで快感を感じる段階で、 男根期は性器が性感帯になり、まだ完全な性器的体制になる前の段階です。
 ちなみに、女性は思春期には性器領域が陰核から膣になり、愛の対象は異性になります。

 思春期における変態の大切な点は、思春期に入ると、異性が性対象となり性器性欲をもち 正常な大人の性生活へと発展し、この性欲動が生殖に結びつき新しい生命を生み出す事です。
 第二次性徴とともに男女の生物学的な分化がはじまり心理的な分化も起こります。

 人間がどう生きたら良いかは個人の問題ですが、 最後に女性の幸せについて述べようと思います。
 世界中のほとんどの女性が望んでいるのは、やっぱり「愛」です。 素敵な男性と恋をして結婚し、 身(女性はペニス羨望を持っている為、セックスの相性が悪ければ、それはとても不幸な事なのです) も心(心が繋がる関係はこのうえない幸せです)も愛情ある生活が出来る事です。
 そして、子供を持ち、愛情が子供に移り、 家庭的な愛を持つのが正常な母親であり、 女性の幸福なのかもしれません。


【リンク集】

日本社会心理学会
恋愛における告白の成否の規定因に関する研究

恋愛科学研究所
ワンダフルでお馴染みの恋愛を科学的に分析しています

理系のための恋愛論
理系の男性諸君は必見?!